2016年9月15日木曜日

sudo easy_install tweepyに手こずった話

最近PythonでTwitter APIを組んでいる。
しかしどうせなら使い慣れたマシンでなく、新たに入手したMBAからもコードを書けるようにしようと思った。

先に書いてしまうとsudoを付け忘れただけで30分ほど無為に過ごしてしまった。
だがこの話を呟いたところ思いの外反響があったので、備忘録として書き記すこととする。

■前提

*Mac book Air
*OS10.10.5

PythonでAPIを組むためには、tweepyというライブラリが必要である。
→解決方法:ターミナルから入手する。

■途中経過

macには標準でPython2.7が入っている。
そのため今回はライブラリのインストールを行うことから始まった。

 sudo easy_install tweepy

tweepyを手に入れるには上記コマンドをターミナルから打ち込みさえすれば良い。
しかしここで一つエラーが出た。

ImportError: No module named pip.req

pip.reqというモジュールが入っていないから、tweepyもインポートできませんよと叱られているわけです。
そこでこちらのサイトを参考にして以下のコマンドを打ち込んだ。

curl -kL https://raw.github.com/pypa/pip/master/contrib/get-pip.py | python

このコマンドでも失敗した。
はてどうやってpipをインストールすればよいかなと考えたところで、sudoを付け忘れていることに気づいた。

■対処法

curl -kL https://raw.github.com/pypa/pip/master/contrib/get-pip.py | sudo python

これで問題なくpipがインストールされて、tweepyも冒頭のコマンドから無事にインストールすることができた。

結果として、他マシンで動かしていたAPIのコードをMBAのターミナル上からも動かすことができた。


Pythonで体験する深層学習の勉強会(第一回 8/25)に行ってきた

ブログを書こう書こうと思っていたもののnotアウトプット期間が長いとネタだけが溜まり、「何書くかな〜」と考えてしまう日々が続いた。
で、↑の結果になっているのでこれを書いている(2016.9.14 23:10)時点で獲得票が一番高い「雑な勉強に関するアウトプット」にする。表題と違うのはご愛嬌でお願いしたい。

あとありがたいことに最近色々なジャンルのフォロワーさんが増えたので、合間に注釈を入れます。
これには2点理由があり、一つは平易な物言いをすることにより自分の理解をより深める目的(まあそもそも私自身浅識ではありますが)と、最後にまとめて解説するスタイルが個人的にあまり好きではないからです。
業界ルールより読みやすさを大事にしたい人生。

■Pythonで体験する深層学習の勉強会(第一回 8/25)に行ってきた



興味を持ったきっかけ:単純に周りで機械学習(深層学習)流行っているよね、という話が出ていたから。あと自然言語処理の研究室であったこともあり、その真髄も改めて勉強したいと思ったという理由がある。さらに言えばPythonをもう少しやりたいなと思ったので。

◯機械学習:あることに関する大量のデータを機械に覚えさせ、それらのデータから何かしらのパターン(規則性)を見出し、その結果から将来のパターンを予測させ(アウトプットす)ることです。適用例として、金融市場の動向を予測させることや病気のパターンを見出すといったことに使われています。

◯自然言語処理:PCに扱わせる機械言語に対して、人間が会話や文章に用いるのは自然言語といいます。それら自然言語をPCに扱わせるときの処理のことを言います。

○なんで機械学習が流行ってるの?:理由は色々あるけど主なものとして人口減少しているので、今まで人間がやっていた作業を機械にやらせて楽したいじゃない。というところだと思います。あと世の中の技術動向を描くハイプサイクルを読むのがいいと思います。

○Python:パイソンと読みます。先に書いた自然言語処理を行う上で、よく使われるプログラミング言語の一つです。

詳細な内容に関しては勉強会のページに講義映像とかスライドとかあるのでそちらを参考にした方がいいと思います。
以下、いち参加者視点からのアウトプット


▼数学力の必要さ:
数学を最近やっていなかったので、高校程度の積分を忘れていて悲しかった。そこで時間を取られるのは非常に悔しい。

○なぜ数学が必要なのか簡単に書くと、ただでさえ莫大なデータ量から正解に近い一つの予測を導くために、何かしらの関数式を使う必要があります。(極端に言えば100個のデータからパターンを導きだして1にするためには、関数を用いることが有効です。)
そうなると関数式の解き方はもちろん、関数式の作り方も知る必要があります。

▼技術が先か、人間が先か:
まずこの話の前提として、フォロワーさんに本講演の発表者&&著作者の浅川先生とお知り合いの人がいたので、事前に色々と教えてもらっていました。
浅川先生は文系出身であり(先生は文学博士)、そのため、技術に対する興味が理系出身とは別の視野をお持ちでおもしろいと聞いていたが、まさしくその通りでした。

浅川先生は講義中に「画像解析が進めば、そのうちバーコードがいらなくなる。だってそうでしょう、機械が商品を見ただけで判別できて値段がわかるんだから。これは流通ならび産業界に大きな革命をもたらします」といった話をしてくれたのですが、私は「なるほどねえ」と感心しました。
技術が何のために使われるのか、何をするために技術を促進させるのか、ここは大きな違いがあると思うんですが、いかがでしょう?
個人的には人間(生活)主体で、技術が副次的についてくる話の持っていき方はわかりやすくて好きです。見習いたいと思いました。

ちなみにこの話を他の人にもしたところ、「いやいや将来的には商品にチップを埋め込み、自動クレジット引き落としで人類は財布を持つ煩わしさから解放されるというのもあるよ」という他の技術の話に発展した。それも気になるところ。


▼懇親会はピザだった:
おいしかった。宅配ピザを食べたのは久々だったんですが,耳までふわふわで感動した。
私は他の参加者とはあまり話さなかった方でしたが、やはり皆機械学習とか新しい分野に興味があるのだなあとしみじみ思いました。

あと先生とも話す時間が取れました。フォロワーさんのツテがあったことにより、先生のヒューマン的な話もたくさん聞くことができました。
勉強に対する意欲を分けてもらったと思います。



他にも色々書くことはあるんでしょうが、とりあえず久々のブログなのでここらでご勘弁を。
あまり技術的なことが書けなかったので、次回を書く上での反省とします。

2016年8月14日日曜日

キングスグレイブを観た

初週観客動員数トップ10入りを果たした、キングスグレイブを観てきました。
極力ネタバレがないように書きます。

・観る前

最近は13も途中で積んだ程度には、FFシリーズに関心が薄くなっていた。
理由としては近年のFFはナンバリング以外のスピンオフや派生タイトルも増えて、正直何が何やら感が大きくなっていたこと、単純にコンシューマーゲームをやる環境から遠ざかっていたことがある。

そんな折りにキングスグレイブのニュースが耳に入り、まず旧スクウェアにとっての悪夢を想起した。しかしどうやら評判がよいらしい。
FF15には興味がなかったが(これはハードをまだ購入していないというのもあるが)、とりあえずどんなものか観てみるかという物見遊山的心情だった。
そのためストーリー等は全く調べずに臨んだ。

・シナリオ面

よかった。

まずこの物語の背景として簡単に書くと、機械中心の国と魔法中心の国の二つの国があると思ってほしい。
機械中心の国は魔法中心の国に対して勢力を伸ばしているが、最後の砦部分はクリスタルに守られているためなかなか手が出せなかった。
そこで機械中心の国はクリスタルを手に入れるために様々な策略を練って侵略する。
それに対して抵抗する魔法中心の国の人々を主人公にして描くストーリーである。

まずここまでのくだりでFF6を思いだした。
クリスタル争奪戦は胸が熱い。

さらにこの背景を彩るキャラクターとして個人的に一番よいのは、敵役の一人であるレイヴスだと思った。主人公側である王を憎む動機がいい。
確かにこういう憎み方をする人間がいるよな、と思わず共感してしまうシナリオと演出だったと思う。

あと、バトルシーンに入る前に味方同士で話すシーンはKH2のクラウドとレオンのセリフ回しを思い出した。さすが野末さんシナリオ。
正直なことをいうと、見せ場だとは思うけどもう少し短く話してもいいと思った。話している間に敵から攻撃食らいそうだし。

・映像面

炎上するシーンがたくさんあるのだが、自然な炎だった。画像処理で炎の動きはなかなか難しいと習ったが、非常に見応えがあった。
魔法の演出もなかなか凝っていて面白かった。

街に関しても後述するが「これは都庁がモチーフかな」、「FF7がリメイクされたらこうなりそう」というほど、かなりリアルでありつつもどこかファンタジー感を受けることができて、楽しみながら観ることができた。

人物に関しても、肌の質感であったり皺の入り方など、かなり細部にこだわっていて違和感を受けなかった。ここまで技術は進歩したかーと素直に感心しながら魅入った。

ただ強いて言えば、口の動きとセリフが合っていないところが気になった。
これは先に英語版を作った事情からだとは思うが、見せ場でこれはちょっとキツかった。
裏を返せば、口の動きが気になるほどには表情の出来がいいということなのだが。
あとはオルトロスっぽい敵が出て来たときに、各キャラクターと船がどういう動きをしているのが目が追いつかなかった。

・音楽

KHの下村さんご担当ということで、どんな感じかなーと思ったらFFのイメージが壊れていなかった。
個人的に好きなところは調印式前日で、ニックスとルナフレーナが話すシーンで流れたところ。FFっぽさとKHっぽさがあったと思う。

・声優

豪華でしたね。
ヒロインの声に色々意見があるみたいだけど、個人的にはあれぐらいの熟れていない感じのヒロインでもいいんじゃないかなとは思う。
あと藤原啓治さん好きな人がスクエニ社にいるんだろうなあ。いつもおいしい配役になっている気がする。

・総評価

自動車が走るような発展した都市が近いのに、なぜこんな戦闘に適している広い荒野が近くにあるねんとか、一般市民は一般市民の服なのに、傭兵たちだけどう考えても戦闘に適していない鎖のジャラジャラしたアクセサリーをつけているあたりノムリッシュ節だなあとか、そのへんのチグハグさが妙によかったです。
他にもユニクロとか実際にある企業の看板が随所に見られたり、「あーこれは新宿ですね」、「これはトラヴァースタウン(KH)かな」みたいな街の風景が同居したりと、そのへんの地形面と文化面における矛盾さが、逆にファンタジー感を出しているのが面白かったです。ある意味ファイナルファンタジーのタイトル通り。
言うなればスターウォーズの亜種を観ているイメージでした(褒めてます) OPも眺めのナレーションから入ったあたり、もしかしたらスタッフも意識したのかも。
ゲームのスピンオフからここまでの映像を出せるのはよいと思います。
そして実際にゲームがやりたくなったので、観客にそう思わせられる時点で勝ちかと。

英語版もゲームも楽しみという期待を込めて星3ということで。

・おまけ

帰りにアルトニアに寄りました。

FF7のエアリスのリボンをモチーフにしたストロベリーパフェを頼みました。

スクエニの本拠地近くでポケGo開いたらポケステが。すばらしい。

2016年6月20日月曜日

読書メモ:"幸せな結婚"とは

0.導入

"幸せな結婚をしたいあなたへ"  岩月謙司著 新潮文庫出版(2003)を読んだ.
 きっかけはラボの先輩からこの本を勧められたのだがあいにく貸出中だったため,本棚にあったものを適当に借りたのである.(こうして書いてみるとすごく残念な理由だ)

1.紹介

著者である岩月さんは出版当時香川大学教育学部教授とのことをこの本で知った.
wikiを読むと,出版後はなかなか香ばしい経歴をたどることになったようである.
(ちなみにこの日記を書きだすまでこの経歴のことは知らなかった.)
 
次に,この本のカバー装画は倉田真由美さんである.
私は彼女の漫画を読んだことはないが,西原理恵子さんの"人生一年生"(だったかなあ)という漫画にて,寄稿しているのは読んだことがある.
確か倉田真由美さんから漫画を通して西原理恵子さんに「「賭け麻雀をしましょう」と提案しているのだが,その賭ける対象が「お金はおもしろくないので,負けた方がもう一人子供を産みましょう!」という凄まじい挑発をしていた気がする.

とりあえずとんでもない組み合わせの二人である.

2.内容

2.1.興味深かった内容

例えばこんな記載がある.
「劣等感の強い女性は見下せる男性相手に恋をする」 ,その結論に対して色々と書いているのだがなかなか興味深かった.
著者曰くダメなところがある男性だと,その男性は恋愛が上手でない女性にとって途端に「可愛い小さい男の子」になるため,男性性を感じない生き物となるそうだ.矛盾しているようであるが,その女性においてその男性に対する"男性不信"が消えて付き合えることが可能になると筆者は指摘している.
そしてその女性は,その「ダメな男性」に何かをしてあげたくなるので,男性でありながら男性性を感じない恋人に対してアレコレすることができる.しかしその一方で,男性が自信満々であったり楽しそうであったりすると,途端に愛せなくなる.といった記載があった. そして筆者はその関係性に対して「真っ当な恋愛ではないのでとっとと別れなさい」とバッサリ切り捨てている.

もう一つ興味深かった点として,全うな恋愛ができないのは両親から正しい愛を受け取れなかったからであるという主張を持って論を進めている.
母が娘に対して嫉妬を覚えているがために,知らず知らずのうちに呪いをかけられて「幸せでない選択を続ける」ようになる人間が一定数いる,「愛してくれなかった親に対して,この例のように復讐のごとくつまらない男性とセックスする」といった話が紹介される.
    
この本は終始このような論調で続くのだが,特に統計的な指標も心理実験等を行った記載は全くない.それにも関わらず,妙な説得感と読みやすさ(文章の洗練度)がある.   

2.2.全体的な話

とにかくこの本全体,やたらと「セックス」という単語が使われすぎである.
ひどいところだと見開き2Pで誇張抜きで30回ほど出てくるので,ゲシュタルト崩壊を起こしかけたために最後のQ&Aはいくつか読み飛ばした.

筆者は"「いい恋愛」なら 「いいセックス」ができているはず"という説を終始主張し,「この事実が受け入れられないなら,貴方は両親から全うな愛を受け取っていない現実を受け入れていないだけ.」といった具合に,支持しない読者を痛烈に批判している.

また恋愛のみならず,本の中ではいわゆる"毒親"の存在が,本人の考え方ならびに行動に関して,具体例を挙げてこういった悪影響を起こすことがある.それらに屈しないためにはとにかく人生を楽しめという,そういったメッセージが随所に散らばっている.(そのへんに関しては概ね納得できる)

ここからだけでも率直に書くと,タイトルにある「幸せな結婚」とはだいぶ話のすり替えが起きている.
ただ繰り返すと(当時は)大学教授という役職ゆえか,洗練された(伝わりやすい)言い回しというものを心得ているのか読みやすさは抜群である.

3.総評

幸せな結婚をするためにはいいパートナーを選べ,そのためにはいい恋愛(セックス)をしろ,いい恋愛をするためには人生を楽しむことが大事である,という非常にわかりやすい内容ではあった.

恋愛結婚をしたいと思う男女に関しては,自身ならびにパートナーの精神構造を手っ取り早く理解(または振り返り)するのに少しは役立つ可能性があるとは思う.

ただ個人的には眉唾物の内容もいくつか感じられた.
一つは,ほとんどがデータもなしに筆者の主観のみで語られる.そのため一種の宗教性のような雰囲気すら文章から感じられる.

またこの筆者は結婚において,恋愛を主眼に置きすぎているのである.
それは悪いこととは言わないが,筆者は全うな愛を我が子に育てられない親は親になるべきでなかったと親を批判している.しかしその親が"恋愛を主眼に置いていたからこそ,子に対して全うな愛情を注げなかった"という可能性を排除して論じている部分が気になった.結婚をしたことで築ける家庭に関して,あまりにも触れられていなさすぎるのだ.
幸せな恋愛結婚によってできた夫婦は幸せかもしれないが,果たしてその子供は本当に幸せなのだろうか.
そう感じざるを得ないのは,この本が物理データでなくあくまでも著者が見聞きした話と研究した内容を精査した上での論調で進むのが,一因と考えざるを得なかった.(逆ももちろんあるでしょうが.)

とりあえず「もしかして私の親は毒親なんだろうか。だから全うな恋愛ができないのかな」と疑心を抱えている人にはおすすめかもしれません。

2016年2月29日月曜日

絵画の話・2

こんばんは。卒研は波瀾万丈でしたがなんとか終わりました。
その節は叱咤激励のお言葉を皆様ありがとうございました。

私の研究ですが、芸術絵画に関連するものなので実に多種多様な絵画をリストアップしました。そのまとめ作業は未だ続いているのですが、研究が終わって一つ一つの絵画を眺めると、チョイスしたときとはまた違う感想がこみ上げてきて面白いものです。

というわけで、今回のブログネタは研究に用いた絵画について一つご紹介します。
著作権は切れているので画像掲載しておきます。

___

  題名:Courtesan
 作者: 歌川豊国(2代目)
(参照 wikiart:http://www.wikiart.org/en/utagawa-toyokuni-ii/courtesan#close)

Courtesanとは「高級娼婦」という意味です。
画像参照したwikiartでこの単語をサーチすると他にもなかなか凄まじい絵が……発禁かけてほしい……。

絵画を観ていきますが、ここで注目してほしいのが絵画に書かれている言葉です。
「大黒屋内 蔦之助」とあります。歌舞伎には詳しくありませんが、"だいこくやのつたのすけ"という名跡(みょうせき)があったのだと思われます。
描かれている人物もおそらく歌舞伎役者当人であろうに、題名が「高級娼婦」、

…………どういうこっちゃ。

色々調べてみましたが、この作品が描かれている1820年には既に、幕府は歌舞伎役者における売春行為は禁じているようです。
公には、ですが。

ここで大活躍wiki先生の出番です。
(wikipedia:陰間の項目)

■役者の兼業陰間
歌舞伎は当初は女性が舞台に立つ「女歌舞伎」として発達した。しかしそうした女役者たちは売春を兼ねていたため、江戸町奉行所はこれを風紀を乱すものとして寛永6年(1629年)にいっさいの女性が舞台に立つことを禁止した。するとこんどは女歌舞伎と並行して人気を博していた、元服前の少年による「若衆歌舞伎」が盛んになった。しかし彼らもまた売色を兼ねており、しかも男客を中心に、女客の相手もした。そこで町奉行所は慶安5年(1652年)に若衆歌舞伎も禁止した。

(ね。 禁止されているんですよ。)

ところがこれで江戸の芝居街は火が消えたように閑散としたものになったため、江戸っ子は繰り返し町奉行所に若衆歌舞伎の再開を嘆願した。

(おっ…?)

そこで奉行所は、役者は前髪を落として月代を剃った「野郎頭」にすること、演目は世相を題材とした演劇を中心として音楽や踊りを控える「物真似狂言尽」とすることの2点を条件として、若衆が舞台に立つことを改めて許可した。以後の歌舞伎を「野郎歌舞伎」と呼ぶ。
しかしその後も役者による売色業は廃れることがなく、女性役をつとめる役者・女形はかえってより実際の女性に近い存在になっていった。そして女形にとって、男性に抱かれることは必須の役者修行のひとつと考えられるようになっていった。こうして修行中の女形は結局陰間を兼ねることになり、陰子(かげご)・色子(いろご)などと呼ばれた。舞台に立つようになっても舞台子(ぶたいご)と呼ばれ、芝居の幕が引かれた後の贔屓客の酒の席に招かれて、その色香が衰えるまで盛んに色を売った。

(マジカヨ)

うーん。やはりこの役者もそういうことをしていたのかもしれませんね。
さらに興味深いのが、右上に描かれたおじさんとその脇にある歌です。

「奥山に もみぢ踏みわけ なく鹿の声きく時ぞ 秋は悲しき」 

有名な小倉百人一首ですね。
旺文社刊の古語辞典では「奥深い山の中で、散り敷いた紅葉を踏みわけて鳴いている鹿の声を聞くときが、秋はとりわけ悲しく感じられる」と現代訳されています。
しかし、ここで解釈が終わってはもったいないですね。
秋に雄鹿は鳴いて雌鹿を求めて鳴くことから、この歌は遠く離れた恋人や妻に対して想いを寄せる歌としても有名です。(なんで辞書にはここまで載っていないんだろう。この歌でggるとだいたいこの解釈を載せているものですが。)

で、絵画に戻ると「歌舞伎役者の描かれている空間とは違うところにいるおじさんが、恋人である(男性の)歌舞伎役者に想いを寄せる歌を詠んでいる」という、わりと凄まじいモチーフだったことに気づきます。
歌舞伎役者の表情が心無しか硬いのも、気になるところですね。


更に作者である歌川豊国(2代目)も調べてみました。
大活躍wiki先生。(wikipedia:歌川豊国(2代目)参照)

■来歴
初代歌川豊国の門人。名は源蔵、一陽斎、一暎斎、後素亭、満穂庵と号す。文政の初め頃、初代豊国に入門し当初国重(くにしげ)と称したが、のちに豊重(とよしげ)と改めた。

豊国の門人のなかでは若輩で技量も今ひとつであったが、文政7年(1824年)初代豊国の養子となり、初代の没後、翌文政8年(1825年)に二代目歌川豊国を襲名した。実力派の歌川国貞を差し措いてのこの処遇は、歌川派内において何らかの蟠りが生じていた可能性も考慮される。
しかし二代目豊国は忠実に師の画風を受け継いで、堅実な作風の美人画や役者絵、芝居絵を描いた。文政11年(1828年)頃には本郷春木町に住んでおり、後年になって二代目歌川豊国を称した国貞と区別するため「本郷豊国」と呼ばれた。
 
二代目豊国は初代の域を超えず、三代目豊国(国貞)に圧されて不遇な存在であった。二代目豊国の作品のうち、半身像の美人画「風流東姿十二支」は特に優れており、「美人合江戸十景」、「今様姿見」、「吉原八景」、「全盛百人首」などの美人画のシリーズも知られている。晩年の天保4年(1833年)から天保5年(1834年)の頃に、相模国と駿河国の景勝地を描いた風景画「名勝八景」8枚揃も良く知られている。なかでも「大山夜雨」は、丹沢山塊の大山にある大山不動尊を描いた佳作である。しかし天保5年(1834年)頃を境に作品は無くなっている。天保6年(1835年)死去、享年59(34とも)。
弘化元年(1844年)、兄弟子の国貞が豊国の名跡を継いでいるが、なぜか本来は三代目にあたるにもかかわらず、二代目豊国の存在を無視して自らを二代豊国と称し、豊重こと二代目豊国の存在を抹殺したのであった。

要するに、2代目豊国はそこまでの実力派ではなかったものの、初代の流れを堅実に汲んだほどの人ではあると。
しかし、 3代目豊国にあたる国貞なる人物に2代目豊国を名乗られたために存在を抹消されるという、描いているときも死後も不遇な扱いを受けたわけですね。


そんな不遇の人が道ならぬ恋(しかも一方通行かもしれない)の様子を描くあたり、なんともいえない気持ちを味わったこのごろです。

特にオチもなく終わり。


 

2016年1月30日土曜日

ご近所さんのベビーカーがなくなった

こんばんは。最近は卒研ばかりで寝ても覚めても卒研です。
あと先に書くと、今回はタイトル詐欺です。

今日も土曜ながら大学に行くとき、ご近所さんのところの貼り紙が目に入りました。


『ベビーカーを返してください。困っています。返してくれれば大事にはしません。人から盗んだ物にお子さんを乗せて良心が痛みませんか?』


びっくりです。
ここで私の住んでいるところについて簡単に説明します。
よくある団地(集合住宅)ですが、1つの階段入り口(というのかな)ごとに、1~5階それぞれ2部屋ずつ設計されている仕様です。
エレベーターはないので、4階にある我が家は必ず1~3階の人の家の前を通る形で階段を昇降することになります。
ですから、そのご近所さん(2階)の貼り紙もすぐに目に入るんですね。

確かに、いつも定位置にあったベビーカーがないなあとは思っていましたが、そのベビーカーはおとといから2階から3階の階段途中にずっと置いてありました。
おとといに大型家具を搬入する途中のトラックを見たので、たぶんその中途半端な場所に移動させられたのだろうなあとは思っていたのですが、どうやら肝心のご家庭に連絡がいっていなかった様子……。
(まあ2階にお住まいだと滅多な用では上の階にわざわざ昇ることもないため、気づかなかったんでしょう。)

ここですぐさま2階の人宅にピンポンして『あのー……おたくのベビーカーは階段途中にあります……』と伝えようと思ったのですが、私も口が下手なのと、昨今は親切も疑われる世の中なので、『あんたがそこに移動させたんじゃないの!?』などと言われて大学に遅刻するのも鬱ですし、今後の我が家におけるご近所付き合いも面倒なことになりそうだと考えたのです。

しかしながら、ずっとベビーカーがないと誤解させるのもいたたまれない話なので、とりあえず一時帰宅して母に伝えることにしました。


私「あのー 、なんか2階の人がベビーカーないって張り紙してるんですが。」
母「ああ、階段途中にあるよね。返しておけば?」
私「それが、 『盗んだものにこどもを乗せないでください』といった誤解が含まれている書き方になっているので、そっと戻すわけにもいかなさそうなのです。」
母「あらら、そうなの。おとといからずっと置いてあったけど、逆に盗難防止に上に置いていたのかと思ってたよ。」
私「うーん、おとといに家具を運ぶトラックが家の前に停まっていたので、たぶん一時移動させたんでしょうかね。」
母「あのとき、階段全体もびしょびしょに濡れていたから、濡れないように移動させたのかもねえ。なるほどねえ。」


そう言うやいなや、母は部屋着のままで出て行ったので、私もとりあえず追いかけることに。
ためらわず2階の人宅をピンポンする母。どうするのと焦る私。


母「こんにちはー!ベビーカーだけど、ずっと上の階段に置いてあるわよ!w」
2階の人「えっ……えっ、えっ!?(一緒に上がる)あっ…!!」
母「たぶんねー、うちの娘が言うに家具を入れていた家があったみたいでwww だから一時のけちゃったんだと思うのwww ね?」
私「(とりあえずうなずく)」
母「私も『どうしてここにあるのかなー。盗難防止で上に置いているのかなー』と思っててすぐに言えなくって、ごめんねーwww」
2階「そうだったんですかー…よかったー……。」


そんな感じの会話だったんですが、母のサバサバした物言いのおかげで2階の人に誤解や不安を与えることなく事実を伝えられ、あーよかったよかったと私も一安心しました。

まあ結局のところベビーカーはなくなっていなかったという話なんですが、、、ちょっと個人的に書き留めておきたいことがその後に起きたのです。


和やかに2階の人と会話が弾む母を見て、「(しかし子の私が口ベタで行動力も弱いのに、どうして母はこんなにうまく安心感に持っていける行動と話し方ができるんだろうなあ)」と思っていたところに、2階さんのお嬢さんたちが玄関まで飛び出てきました。我々の声を聞いて気になったのでしょう。


お嬢さん1(たしか5歳)「ママーっ、ママーっ!!!」
2階さん「あっ、いま大掃除してて笑」
母「あらあら、はいこんにちは笑」
お嬢さん2(たしか1歳)「ママーママーママーママー!!!!」
2階さん「あはは…」
母「はいはいはいはい、見ないうちにたくさん喋れるようになったのねえ笑」
お嬢さん1「こんにちはっ!」
お嬢さん2「ママーっ!!!!」


そのときお嬢さんたちに向ける母の表情が、それはそれは母性愛に満ちたといいますか、まさしく「母の表情」で、実子の私としては何やらこみ上げるものがきました。


それだけなんですがね。
ただベビーカーについて誤解を解くため、颯爽と母がためらいもなく伝えに行ったのも、そういうことなのかなあとぼんやり思いました。
普段はアグレッシブな母で、正直私も話すのに未だにビクビクするところがあるんですが、「この人は、兄と私を育てたおかあさんなんだ」と改めて実感しました。

母の偉大さと慈愛の底なしぶりを見て、感激を伝える代わりに帰りにシュークリーム買っておいたので、明日あたりに食べてくれるはずかなあと。


そんなこんなで親自慢を締めて、卒研作業に戻ります。

2016年1月3日日曜日

正月も終わり

明日から大学です。
特に講義が始まるわけではありませんが、明日から進捗との激しい闘いがまた始まります。

エンディングまで泣かないぞ。


ここでさらっと一週間を振り返ります。なにぶん手帳をまだ買ってないのが辛い。

12月27日(日)進捗を出した。WEOの定期演奏会に行った。
12月28日(月)進捗を出した。とある予定に遅刻した。申し訳ない。
12月29日(火)渋谷に行った。おいしいお寿司とお酒をいただいた。
12月30日(水)中学時代の友人と遊んだ。おいしいごはんを食べた。
12月31日(木)部屋の掃除をした。結構綺麗になった。紅白とのだめを観た。
1月1日(金)研究室に行くついでに初詣しようとしたら混んでて断念した。
       守衛さんとたくさん話した。「明日もまた来てね」と期待された。
       帰りに手芸屋でボタンを買ったがサイズを間違えた。
1月2日(土)進捗を出した。ようやく初詣ができた。おみくじを引いたら大吉だった。
       手芸屋でようやく欲しいサイズのボタンを購入した。
1月3日(日)吉祥寺に行った。
       親から頼まれた調理器具を買ったつもりだったが、間違えた。

こうして書くとドラマ性も何もない一週間ですね。これがいいんでしょう。

2016年1月2日土曜日

絵画の話・1

こんばんは。
年始からいいペースでブログが更新できているので、このペースを崩さないように何か書こうと思い至り、絵画の話でもしようと思います。
絵画の話と言っても描く方ではなく、絵画紹介とその周辺の話をシンプルにわかりやすく書けたらなあと思います。

 ___

 私は美術展に行くと、気に入った絵画のポストカードを1〜4枚は購入する習慣があります。だいたい一枚150円ほどから販売されており、眺めて良し、送っても良しなので気楽な思い出の一つとして重宝しております。

 夏休みには国立新美術館にマグリット展に行った際、そのとき同建物内でルーヴル展も開催されていました。展示自体は長蛇の列だったので諦めましたが、お土産コーナーだけ覗いた際に購入したポストカードとミニポスターを、年末大掃除のときに発見しました。

こちらです。↓(ポストカード)
 
  表情はあどけない少女のそれなのに、乳房が出ていてなんかエロス!
    顔つきは未成熟の少女の顔立ちですが、身体の部分は少女から大人の女性へと変貌していく様を、非常に滑らかなラインで描いており、彼女が纏う衣服の皺もより一層柔らかい印象を与えています。また少女は全体的に淡い色で描かれているのに対して、背景は非常にどんよりした暗い色を用いることで、少女の身体における幼さと成熟した部分が同時に存在する矛盾と、暗い世界にこのような光り輝く少女が存在する世界という2つの矛盾を巧みに描き出していて非常に素晴らしい作品だと思います!

  お土産コーナーにて単純な一目惚れで購入した(※1)ために、あまりこの作者については意識していないことに今更気づいたので、調べたことをまとめます。

   作者:ジャン=バティスト・グルーズ
   タイトル:割れた水瓶
   1771年 油彩/カンヴァス,ルーヴル美術館所蔵

 ポストカードの裏にはこのようにありましたが、wikiで調べるとちょっとタイトルが違う(※2)んですね。wikiでは『こわれた瓶』となっています。

 ジャン=バティスト・グルーズはロココから新古典主義駆け出しの時代に分類されるフランスの画家ということで良さそうです。(※3)
 当時は本人が望まない方向の風俗画で人気だったようですが、晩年以降は新古典主義の流れに乗れなかったため、埋没していった画家だったんですね。
 美について哲学をしたフランスの哲学者・ディドロは『感傷的ではあるものの、道徳的な教訓が強い』グルーズの作品に対して、好意的な批評を残しているそうです。(※4)
 ジャン=バティスト・グルーズの代表作は『村の花嫁』だそうですが、なるほど、ストーリー性が高くて一つのドラマを感じさせられます。画面右側にいる、花嫁の姉の嫉妬心丸出し表情なんて見事に花嫁を的確に睨んでいていい感じです。

 ちなみにロココとか新古典主義とは、簡単に言うと絵画の時代またはスタイルを指す名前です。(このへんは正直語弊がありそうなんですが、海外絵画サイトを見るとstyleになっていて、日本語版wikiを眺めると時代区分での名前になっているんですよね……。現代でも19世紀後半に区分される"印象派"を名乗る画家はいるので、styleの方が正解のような気がしますが、ちょっとお茶を濁しておきます。)
 もう一つ解説しますと、ロココ芸術とは17世紀のバロック芸術に次ぐ新たな時代区分のスタイルです。バロック芸術が豪壮・華麗なものに対して、ロココ芸術は優美・繊細なものが多いというざっくりした境界があるそうですね。(※4)

  機会があればぜひご覧ください。といったところで今日の日記を締めます。


※1: どこに惚れたんでしょう。
※2:wikipedia, ジャン=バティスト・グルーズの欄参照
※3:salvastyle, ジャン=バティスト・グルーズの欄参照
※4:wikipedia, ロココの欄参照

2016年1月1日金曜日

2015年をサラッと振り返る

もう2015年も終わりますね。(※1)
備忘録程度にサラッとひと月ごとに振り返りたいと思います。

___

1月.
  お正月からCCさくら原画展にソラマチまで行ったのが印象深いです。美しかった。
  勉強面は最後の専門実験・メディア分析実験が大変でした。
  ペア実験だったものの、ペアが音信不通になり一人でやることになったのですが、そのぶん自分でたくさん勉強したことが結果として自分の中で深い知識となり、今の研究にも活かせていると思います。ペアにはある意味感謝しています。
  あとこの頃から色々な人との出会いの広がりに恵まれたかなと思います。

2月.
   テストが大変だった記憶しかない……。
   あと高校時代の恩師の授業を観るために都心の高校まで行ってきたのですが、いい意味でも(私にとっては)悪い意味でも変わらない恩師の姿を観て、このときから「自分は同じことを10年,20年と続けられるだろうか」と自問するようになったと思います。  

3月.
   のんびりできるかなあと思いきや、研究室顔合わせやら学食テレビを始めるための打ち合わせやらなんやらで、結局月の半分以上は学校に行っていました。今までになくプライベートが削れたなあと思いましたが、今思えばむしろ序の口でしたね……。
   そんな忙しい合間に高校時代の友人たちとディズニーランドに行けたことは最高に嬉しかったです。初めてOnce upon a timeも観られ、その美しさに非常に感激したことをよく覚えています。

4月.
  大変でした。しゅーかつやら学食テレビやら最後の必修授業やら研究室ゼミやらが始まりまして、一気に様々なことをやりました。しかしながらどれもバランスよくやれていた時期だと思います。
  
5月.
   教育実習が始まったことが一番大きかったですね。そのための準備も結構苦労したので……。
  私は母校の高校に行ったのですが、自分の通っていた高校はもうないのだなあーと改めて卒業以降の年月の流れを思いました。自分を教えていた先生はほとんどいなかったですし。
  そんな中で念願の鳥獣戯画を観に上野に行けたのは精神的によかったです。結局前期後期どちらも行けたのはスケジュール的によくやりくりできたと思います。

6月.
   教育実習は他の実習生の人たちと、お互いに支え合いながら非常に充実した気持ちと態度で無事に終わりました。研究授業では、自分が在籍していた頃の元校長先生にもお越しいただけ、最終日には担当クラスの子たちから可愛らしい色紙もいただき、よくやりきったと思います。もちろん自分一人の力ではなく、指導教諭を始めとしたいろいろな人に支えられた結果に得た充実感だと思います。
  しかし余韻に浸る間もなく、ゼミの輪講当番と中間テスト期間が始まり、院進学を反対されて相当にキツかったのもこの頃です。

7月.
   ゼミが相当にキツくて……日記もこの頃真っ白なんですよね。
  あとぼかしますが6Dでは先輩たちから話を聞かなかった方がよかった気もしています。あれからTL荒らしと学食テレビへのモチベダウンに更に輪にかけた気もします。その節は関係ない人たちには申し訳ありませんでした。

8月.
  6Dの話以降で色々キツかった気がします。
   サラっと流しますが、技術と人間性を両立できる人はいないんだな〜といったことについて考え込んでしまった時期でした。あとハムフェアで来場者名簿を観た瞬間に何かが私の中でキレたなと。ありゃないよなと後輩にめちゃくちゃ愚痴りました、すみません。
   でも4D2Uに行ったり友人たちと食事をする機会がこのあたりから増えまして、(嫌なこともありましたが)すごく楽しかったです。

9月.
  ゼミがキツくて……(n回目) 他にも色々ありましたからねえ……。
  中間発表前は2kg増えました。
  あと182chの取材のときは友人樣方、本当にありがとうございましたm(__)m

10月.
  中間発表のおかげで研究到達までの道筋が見えたこと、後期から授業がなくなったことはよかったのですが、6Dで聞いた話がずっと引っかかり、それを背景に学食テレビへのモチベが完全に消えかけたのが大変申し訳なかったなと思います。
  趣味としてはモネ展に行くか行くまいか悩んだんですが、やはり行けてよかったなと。美しいものを眺めて精神的に(ある意味無理やりでも)余裕を持って振る舞うというのも大事だなと思いました。
  そして友人と後輩たちとで開いたドイツモンエナ会が楽しかったです、またやってください。

11月.
  一番の思い出はKHプレミアムシアターに行けたことですね!!!!!超最高でした!!!!
  新作映像やKHの音楽の世界に浸れたことももちろんですが、新たにKHの友達ができてKHという世界を一緒に楽しみに待つことができる人と知り合えたのは、本当に素晴らしい経験でした。本当にありがとうございました。
  調布祭も非常に楽しんで過ごせました。皆さん本当にお疲れさまでした。
  あとスケジュールギリギリの中、六本木にMMAの人たちとイルミネーションに、友人とTDLに行けたのがすごく楽しかったです。また年度切り替え前に何かできたらいいな。

12月.
  卒研が結構キツいスケジュールになっていて、年末ギリギリまでしっちゃかめっちゃかでした、というかこんなブログを打っている暇もない気がします。はは。

___

本当はもっと色々あり、それぞれに思うことも当然ありますし、他にもっと発信した方がよさそうなことがあるとは思いつつも、サラッといくという趣旨でこうなりました。(それらについては別の機会に必要に応じて発信できたらいいと思います。)

しかしこうして振り返ると、たくさんの人の縁に恵まれた年であったと思います。
その分、非常に迷惑をかけたことも(私が自覚している以上に)多々あり、それでもよく付き合ってもらえていると思うと低頭と感謝しかないです、はい。

そういった反省も踏まえた2016年の目標諸々はまた別日記に書くとしますが、2015年も本当に皆さんにはお世話になりました。
皆さんの新年がよいものになるよう、僭越ながらお祈り申し上げます。というところで今回の日記も締めたいと思います。


※1:書いているうちにあけました。おめでとうございます。新年も宜しくお願いします。


2015年12月6日日曜日

Google groupsに登録したメールアドレスの話

私は学校で『学食テレビ』という未知の企画に参加しています。
それがどういった組織なのかは話せば長くなるので今回は割愛しますが、その『学食テレビ』の直近における定例ミーティングで『メーリスを外部サービスでよいので作りましょう』と言われたので、使い勝手がよさそうなGoogle groupsを利用することにしました。

やり方はGoogle公式サイトにも書いてありそうなので、雑に書くと以下のような手順を踏みました。

・Google groupsサイトにアクセスして、グループを作成する。
・グループ名,グループのためのメールアドレスを作成する。
・各種設定を終えた後にメンバーのメールアドレス宛にグループへの招待状を送信することにより、メーリングリスト機能が全員使える。

しかしここで一つの問題に気づきました。
私はあと数ヶ月で学校を卒業するので、すぐにオーナー権限を譲渡できる状態にしなければなりません。
それにはGoogleのアドレス、すなわちドメインが@gmail.comのものを登録しているメンバーでないと譲渡できないよと言われたのです。

そうなんですかー仕方ないなーとボヤきつつ、学食テレビのメンバーに『@gmail.comのドメインで誰か登録しておいてください』と告知しておいたところ、メンバーの一人から『Googleアカウントに他のメールアドレスを紐づけすることで、gmailでなくてもよさそうです』という報告が寄せられました。

そうなのか。
それまで私はその学食テレビグループでgmailのアドレスと、学内アドレスの二つを登録するという、いわば二重登録状態だったのですが、さっそくGoogleアカウントにアドレスを追加してみることにした。

やり方は非常に簡易。

・Googleの個人アカウント情報ページに飛ぶ。
・個人情報とプライバシー設定>個人情報>メール で追加する。
その際に確認メールが届くので,URLを踏むと設定完了。

いそいそとGoogle groupsページに飛ぶと、二重に登録されていた私が一つのアドレスに統合されている。おお。
しかし優先されたのはあとから登録した学内メールではなく、@gmail.comだったので、やはりオーナーだとそちらが優先される仕様なのかもしれません。

Googleのこの統合制度が早くて感動したので、以上Googleさまを讃えるメモでした。

自然言語処理の話・0

この前、この本を買いました。

入門 自然言語処理
Steven Bird
固定リンク: http://www.amazon.co.jp/dp/4873114705 

自然言語処理(NLP:National Language processing)とはなんじゃらほい、と人のために簡単に解説します。
自然言語とは日本語や英語のように我々が日常で使うような、文脈や状況によって使われる単語の意味が変わるような言語です。(対義語に機械言語(マシン語)というものがあります。)
この自然言語をコンピューターに使わせようとするとき、人間からの命令や指示、意見、質問などに対する応答をうまくしていこうという分野が自然言語処理です。

雑な紹介もあとにして、買ったからには色々やりましょう。
この本は入門書としてはとても有名なので、研究室配属をされて与えられた課題の知識が現状で散見している自分にも適していそうです。

ではまず本に書かれていることを実践していくために、環境を構築しなければなりません。
この本ではPythonプログラミング言語とNLTK(自然言語ツールキット) を使うそうです。
Pythonはインストール済みですので、NLTKをインストールします。

手順はhttp://www.nltk.org/にも記載されているので、その通りに行う。

sudo pip install -U nltk
sudo: pip: command not found

えー(´□`)

調べたところ、pipコマンドをインストールする必要があるらしい。

sudo easy_install pip
Searching for pip
Reading http://pypi.python.org/simple/pip/
Best match: pip 7.1.2
Downloading https://pypi.python.org/packages/source/p/pip/pip-7.1.2.tar.gz#md5=3823d2343d9f3aaab21cf9c917710196
Processing pip-7.1.2.tar.gz
Running pip-7.1.2/setup.py -q bdist_egg --dist-dir /tmp/easy_install-Q_Y0GH/pip-7.1.2/egg-dist-tmp-LuOZFo
warning: no previously-included files found matching '.coveragerc'
warning: no previously-included files found matching '.mailmap'
warning: no previously-included files found matching '.travis.yml'
warning: no previously-included files found matching 'pip/_vendor/Makefile'
warning: no previously-included files found matching 'tox.ini'
warning: no previously-included files found matching 'dev-requirements.txt'
no previously-included directories found matching '.travis'
no previously-included directories found matching 'docs/_build'
no previously-included directories found matching 'contrib'
no previously-included directories found matching 'tasks'
no previously-included directories found matching 'tests'
Adding pip 7.1.2 to easy-install.pth file
Installing pip script to /usr/local/bin
Installing pip2.6 script to /usr/local/bin
Installing pip2 script to /usr/local/bin

Installed /Library/Python/2.6/site-packages/pip-7.1.2-py2.6.egg
Processing dependencies for pip
Finished processing dependencies for pip
 

いくつかファイルが見つからないぞとお怒りですが、pipコマンド自体はインストールできているっぽい。
ではもう一度NLTKをインストールしましょう。

Installing collected packages: nltk
Running setup.py install for nltk
Successfully installed nltk-3.1


はいお疲れさまでした。

ではPythonを起動してさっそくNLTKをインポートさせます。
bookモジュールから全ての項目をロードさせます。数秒ほどかかりました。

python
>>> from nltk.book import *
*** Introductory Examples for the NLTK Book ***
Loading text1, ..., text9 and sent1, ..., sent9
Type the name of the text or sentence to view it.
Type: 'texts()' or 'sents()' to list the materials.
text1: Moby Dick by Herman Melville 1851
text2: Sense and Sensibility by Jane Austen 1811
text3: The Book of Genesis
text4: Inaugural Address Corpus
text5: Chat Corpus
text6: Monty Python and the Holy Grail
text7: Wall Street Journal
text8: Personals Corpus
text9: The Man Who Was Thursday by G . K . Chesterton 1908



うーん気持ちがいい。
ではテキスト検索をやってみる。

>>>textn.concordance("word")

で、テキストnからwordがある周辺文章を表示してくれるそうです。
text7はタイトルから明らかに経済の話みたいなので、n=7, wordにeconomyを入れてみたいと思います。

>>> text7.concordance("economy")
Displaying 25 of 27 matches:
d on South Korea 's export-oriented economy . Exports in October stood at $ 5.2
veloping world . The declaration by Economy Minister Nestor Rapanelli is believ
r reflection that the growth of the economy is leveling off , the government sa
ey indicated that the manufacturing economy contracted in October for the sixth
nomists are n't predicting that the economy is about *-1 to slip into recession
continues *-1 to indicate a slowing economy , it is n't signaling an imminent r
itters about the course of the U.S. economy . INGERSOLL-RAND Co . -LRB- Woodcli
 further evidence of a slowing U.S. economy , and traders note that the market
ndicates an expanding manufacturing economy . But most said 0 the index had no
er in New York . Signs of a slowing economy are increasing pressure *ICH*-2 on
s on prices have moderated . `` The economy is clearly slowing , '' says *T*-1
e stated objective of * slowing the economy to a point where hopefully some dow
said 0 he is `` pleased '' with the economy 's recent performance , and does n'
ountry , indicated that the overall economy remains in a pattern of sluggish gr
 the need for a change in their own economy , '' says 0 *T*-1 Charles Dallara ,
ayouts most robustly only after the economy and corporate profits have been gro
iably , those strong periods in the economy give way to recessionary environmen
wth , reflecting a weakening in the economy and corporate profits . PaineWebber
utions of *-1 jeopardizing Japan 's economy by *-2 raising the salary stakes fo
s have fallen through cracks in the economy into the grim , brutal world of our
t part provided a mixed view of the economy . `` Whether you thought 0 the econ
nomy . `` Whether you thought 0 the economy was growing weak or holding * stead
agement blurred that picture of the economy . In a monthly report prepared * fo
ntry 's recession had ended and the economy was growing again . In his first st
 due to the apparent slowing of the economy . But it *EXP*-1 is n't clear yet w


なるほどね!
テキスト検索に成功したところで短いながら今日は終わります。

2015年11月6日金曜日

【前編】11/3(火)キングダムハーツプレミアムシアターに行ってきた話



研究室の闇から這い出て(※1)、11/3(火・祝)早朝に舞浜の土地に降り立ちました。
そうです、キングダムハーツプレミアムシアターの13時の回に行けるからです。
これはもう色々と楽しむしかありません。

長くなりそうなので【前編】を会場周りや他お客様に撮らせてもらったもののご紹介と感想を、【後編】でプレミアムシアターの感想という形式にします。

あとお断りしますと、コスプレをされている方の写真を許可をもらってたくさん載せております。苦手な方はご注意ください。

___
7:30

事前情報ではKHのグッズ情報がフィギュア以外に出ていなかったので、とりあえず早朝に行きました……が、もうすでに人の波。舐めていましたDファンの底力。

  

 

七時半で待機列が751人目、フィギュアが404人目という……。凄まじい戦いでした……。

ぼっちで来ていたので寂しく過ごしていたのですが、前に並んでいたそにくんP(研修中)さんと話しながら待つことに。
名古屋からはるばる深夜バスに乗って遠征してきたんですよー!と聞いて、うひゃあKHファンの稼働力はすごいなーとニヤニヤしてしまいました。

彼の鞄にはこんな手作りグッズが。


紙粘土で作ったハロウィンタウンのソラのお面!!+キーブレード!!!!
愛があるな…と感動しました。
ちなみにニス塗りもして1.5kgも重量がある大作だそうです。すごいなーすごいなー。

他にも既成のパーカーとリュックにこんな素敵な仕上げをして、お手製フェルトマスコットをしていた人もいました!

 

シャドウ仕様と、ソラカイリロクサス!!!ソラとカイリは1・2どちらもあって、島っ子好きな私は大歓喜です。素敵だー素敵だーと思わず感嘆のため息がこぼれました。

あと待機列には13機関のコートを模した女の子もいて、撮らせてほしかったですが距離があって断念……。しかし小さい子もコスプレをしているのを観て私は歓喜です、はい。

続いてプレミアムシアター会場内。
後ろの座席を見ると……カイリと目が合った!!!カイリに会釈された!!!!!
と、思わずドキドキするぐらいに素敵なカイリのコスプレをされていたらきさんと、その妹さんのシオンの可愛らしさにきゅんきゅんしちゃいました。


会場内では暗くなって残念……;(このあと外で撮らせていただいた写真もあります〜)
カイリの服は手作りだそうで!!!愛だなあ……。


そしてさらに会場を歩くと……ほおおおおお、ソラ!!!!!!!!
ハロウィンタウンバージョンとクリスマスタウンバージョンだ!!!!!!!!!!
(鍵垢の方なので、Twitterアカウントは載せていません)


こちらハロウィンタウンのソラのお面は発泡スチロールで作ったそうなのですが、間近で見せていただいたところ「本当に発泡スチロールですか!?商品にできるでしょ!!!」と思うほどすごく丁寧に作られてあって、思わず変なところから声が出ました笑
あとちょうどTDR的にもハロウィンとクリスマスの入れ替わりでこのチョイスはやりおるなwと内心ニヤニヤしました笑

さらにプレミアムシアターが終わったあとにも、お願いを聞いていただいてもう一枚ショットをいただきましたw


美形さんが揃うとやっぱりすごい……。
このお二人はファミ通のプレス記事にも出ていたので、ぜひ探してみてください^ω^
本当にかっこかわいいソラでした!!!!!!


プレミアムシアターが終わって会場外に出ると、他にもレイヤーさんが!!!

こちらはひめぽんさんとそのお友達さん達のソラ、カイリ、ロクサス、アクセル!!!!
雰囲気がすごく高い!こちらも再現度高い!!!ダスクのぬいぐるみまである!!!(歓喜)とプレミアムシアターが終わったあとも、おかげさまでテンション高くさせてもらいました笑
しかしお寒い中、私を含め色々な人たちとの撮影にご協力いただきまして、本当に感謝です……(;ω;`)体調を崩されていないといいのですが……。



そしてらきさんご姉妹再び!!!お外で撮ると麗しさがよくわかります!!!(^ω^)
しかしご姉妹よく似ていらっしゃるなあ……。

 


こちらはくれあさんの3Dソラとそのお友達さんの3Dリク!
この日初めてリクコスと3Dコスを見たので思わず変な声が出ました笑

イケメンだ…(;ω;`)ポーズ決めてもらうとまさにイメージ通り……。

さらに厚かましくもお願いして先ほど紹介した、らきさんご姉妹とも一緒に撮らせてもらいました!島っこが揃った!!!素敵!!!!(`;ω;´)

 
なかなかないよこのショット……。


素敵目線をありがとうございました!!!(≧∀≦)
ほかに敷地内を見渡すと、素敵グッズを作成している方々にもお会いできました!!

 
クーリクさんによる、テラとアクアのぬいぐるみ!!!!!かわいいいい!!!!!!!
しかもテラの後ろはこっそりとハートレスのぬいぐるみですねっ!
けれど「ヴェンは!?(`;ω;´)」と思わず聞いてしまいました笑
次にお会いするときは3人組も見たいです笑


さらにさらに、こんな素敵なグッズもお目にかかれましたv
左の3人組お守りはしっかりステンドグラスで作製されていて、日にかざすと本当に綺麗でした(T^T)
クオリティの高さが本当に素敵で、お店で売れるレベルだ〜〜と思いました笑
次回新作も楽しみにしていますとブログからこっそり発信します。(鍵垢の方なので載せていません)

そして右のサラサ貝のお守りを彷彿させるお守りは四重奏さんによるものです!
こちらもすごく綺麗な発色で、素敵素敵ーーを連発させてもらいました笑
皆さん本当に器用で、そしてKH好きな人が多いのだなと本当に思います。



___

今回は主にお手製グッズやレイヤーさんのご紹介が中心となりましたが、そういったものを通して当日は色々な方達とお話ができ、プレシアの空間を共有することができて、本当にすごくしあわせで楽しい空間でありました。

加えて、今回ご紹介させてもらった皆様の、実際に衣装やグッズとして具現化するための時間や労力を思うと、敬服の一言に尽きます。皆様の愛情溢れるグッズやコスプレを通して、このブログでまとめた言葉以上に大きなKH愛を感じることができた、最高の時間でした。

またご縁がありましたら、そのあとの活動もぜひ追いかけさせてもらいたいと密かに願っております笑


ではプレミアムシアターの感想は後編にて。(※2)

ここまでお読みくださいましてありがとうございました、そして今回載せてもらった皆様、許可をありがとうございました。



※1 本当は這い出ない方がよかったかもしれません。
※2 その前に研究だね

2015年11月1日日曜日

【ネタバレ】劇団パンダデパート2015年度秋公演「トランス」を観た話


電気通信大学には演劇同好会「劇団パンダデパート」という団体があります。

後輩たちが頑張っているとのことで、土曜の13時の回に研究室の闇から這い出て観に行きました。(※1)

■ストーリー
原作があったんですね、知らなかったです。
”トランス” 鴻上 尚史 http://www.amazon.co.jp/dp/4560033757/ref=cm_sw_r_tw_dp_pAFnwb1NCEHWP

ここにもある通り、かつて同級生だった3人の話です。


■劇(ここからネタバレ)
最初は寂しい舞台だと思いました。
白幕に中央にベッド?マット?らしきもののみ。
幕の雰囲気が、FF8でリノアがイデアの部屋に迷い込んだときのムービーを彷彿しました。

ソワソワして待っていると、そこに対照的に今回の役者である3人が上下長袖長ズボンの黒い服の格好で登場。
そして一人の役者がサッと白衣を拾うシーンが、これから始まる舞台はどんなものなのだろうという好奇心をかき立てられるとともに、なんとも言えない胸騒ぎがしました。
さらに意味深な台詞を言って始まる劇、しかし3人ともよく台詞のタイミングが合っているなとしみじみ思いました。

最初こそは参三のオカマっぷりとそれを拒否する雅人、そしてそれを傍観して楽しむ礼子のコミカルなやりとりに笑わせてもらいました。
しかし参三の頼れるアネゴ感とえげつないオカマの二面性切り替えは凄かった。
(まあ他の二人も凄いんですけど,それはまた後述します。)
特に同性愛者だからといって友人を疑うのはアホであるという二人のかけあいは非常にテンポがよかったです。相当練習をしたのだなと思いました。

ただ精神科という気になる設定がどう絡んでくるのかと思っていたところで、日常があっけなく崩れていったところがまず面白かったです。

しかし宦官や多人症とか耳慣れない単語がぽんぽん出てきても、最初「?」となってしまう……。けれどそれらの単語をしっかり淀みなく口から出す後輩たち(ここでは特に雅人)の演技力に引き込まれました。(そしてまた遠い海から来たCooのタイトルが出たことから、この作者さんは相当インテリだなあと思いました。)

個人的に勉強になったシーンは、精神病患者が治ったといえるラインはどこだと参三が礼子に聞いて「例えば、何を触ってもそのあとに一時間ぐらい手を洗い続けてしまう人がいるとしたら、さすがにそういう人は普通に過ごすことはできないでしょう?でもそれが5分まで縮まったら、私たちは治った、と見るの。つまり、社会に適応できるかどうかで見るのよ(ちょっとウロ)」といったところです。
この劇を観たあとだと、確かにそんなものだろうなーと思いました。

物語が進行するにつれて、他の人間関係もみえてくるのですが、それもまたえげつないなりにリアリティがあるんですよね。
礼子が宗教にはまったときを雅人に話すところ、上司の医者と不倫して身ごもった悩みについて、参三が優しくコミカルに慰めるところは「ああこういう友情は本当にありそう」としみじみ思いました。

しかしそういった話が雅人の病気解決にどう関わってくるのかと考えていたところで、「え、どういうこと」とまさかの事実が明らかになってきます。

本当に病気なのは礼子で、礼子が患者で精神科医が雅人?
と思いきや、礼子と雅人が患者で、精神科医が参三?
いやいややはり礼子が精神科医で、参三は過去の恋愛に傷ついている同性愛者で、雅人は自分を天皇と思い込んだ哀れなフリーライター?
という、観客惑わし展開に。

結局これは誰のための誰の視点の話なのか、と考えながら観ていたのですが、
最後に3人が三角形の頂点に立つ形で、それぞれの方向を見ながら「私は、精神を病んでいる人を好きになった(ウロ)」と重ねて繰り返すところは複雑な気持ちになりました。

どうして白幕に3人とも黒い服だったのか、それはもしかしたらこの3人だけ、現実世界から既に乖離してしまった存在であることを示唆しているのかもなと不思議に納得してしまいました。
人によってはバッドエンドかもしれませんが、そういう目線で観るとこれはハッピーエンドかもしれません。永島慎二さんの「その場しのぎの犯罪」を思い出しました。



■総合感想
難しい話で、それぞれの役どころがコロコロ変わるのを演じるのも本当に難しい話だと思いましたが、それを見事に演じきった後輩たちに拍手です。
心情を演じきるところは先述で散々書いたのであれぐらいにしますが、動作で褒めると病院のコーヒーを渡すときのパントマイムは流れる所作が本当に綺麗でした。
(強いて言えばずっとクレ"ア"先生だと思っていたのは内緒だ。)

そして今まで観た中で一番話に引き込まれた劇でした。
音響も、名曲をよく選曲してくれていて個人的に楽しみました。

途中のエンドロールも……いや、おもしろかったです笑

次の公演も楽しみです。(※2)



※1:本当は観ている暇などない
※2:観ている暇を捻出できるだろうか

2015年10月18日日曜日

モネ展に行ってきた

現在上野の東京美術館にて、1870年代に活躍したフランスの画家であるクロード・モネの、絵画や彼のコレクションの約90点を展示したモネ展が開催されています。
卒研やらなんやらで折れた心を癒すべく、前期展示の最終日である本日、突発的に行ってきました。私の感想を踏まえつつ、個人的に薦める鑑賞方法も紹介しながらまとめたいと思います。

モネとは

実は私もモネの作品は”睡蓮”,”日傘を差す女”ぐらいしかよく知りませんでした。通っていた中学の図書館にそのレプリカが飾られてあったこと、後者は美術の授業で模写したことがあり、そういったことで印象に残っていたこともあり、今回の展示で改めて興味を持ったわけです。

今回のモネ展前期(9/19~10/18)の目玉と言えば、美術史において「印象派」という新たなジャンルを確立した、間違いなくクロード・モネの代表作の一つといえる”印象・日の出”が展示されることでしょう。
そのことがモネ展に関する広告や特集でよく取り上げられていたので、それも一つ興味にありました。

チケット

私は美術展や原画展などに行くとき、だいたい前売り券を購入しておきます。
そして美術展における前売り券は美術館はもちろん、展示開催日前日23:59までローソンやファミリーマートといったコンビニで購入することも可能(※1)です。
前売り券で買っておくことのメリットとして、

・料金が当日券より若干安い
・会場にスムーズに入れる
・限定グッズ付きのチケットはだいたい前売りでしか扱っていない

が挙げられます。
前売り券でも学生やシルバーといった券種をちゃんと販売してくれているので、シネマチケットのように「前売り券より当日の学生券の方が安くない?」といったことはありません。

二つ目の『会場にスムーズに入れる』というのは人気の展示であるほど、当然当日券売り場は混雑します。
そして多くの美術館では券売り場と会場受付は離れているので、ここで時間的なロスも生まれること、さらに混雑する展示では会場受付の列で待たされることとなり、観る前から余分な苛立ちを感じてしまいかねません。(今回のモネ展においても、私が退場するときは入場待機に40分待ち、チケット購入に10分待ちでした。)
加えまして、開場前の朝から並んだのにも関わらず前売り券を購入していなかったため、券売り場に並び直すことになった人をモネ展や今年開催された『鳥獣戯画展』でも結構な人数を見かけました。私の体験から、美術館の列誘導スタッフはそのあたりをあまり考慮してくれないことが多いので、やはり事前購入をオススメします。

最後の限定グッズ付きチケットは多少お値段が張りますが、その展示限定のグッズをセットで売ってくれます。そういったグッズは会場の物販でも取り扱われないため、希少性が高くなるので、コレクターとしては見逃せないところです。
私は美術展においてはそういったチケットを購入したことはありませんが、以前開催された『カードキャプターさくら原画展』において、限定グッズ付きチケットを購入したことがあります。CCさくらのときもそうでしたが、画家(作家)人気はもちろんのことやはりグッズの希少性が高いため、限定チケットはすぐに売り切れてしまうことが多いです。もし目当ての画家や作家の展示が開かれるときは、しっかりと情報を収集して確実にご購入されることをオススメします。
グッズはだいたいにおいて会場受付か、物販コーナーにて受け渡しになりますので、しっかりとゲットしましょう。

あとグッズ付きチケットを購入することで個人的に副次的に得られる効果として、物販コーナーで『もう限定グッズは手に入ったし、そんなにグッズを買わなくていいかな』と出費に対する抑止力が働くことです。だいたい通常チケットが1,000円台のところ、限定グッズ付きチケットは3,000円台なので、「もうすでに2,000円はこの展示におけるグッズ費用を課金したんだよなあ」と思うわけです。ま、それでも買うときは買うだろうけど。
今回はもう開催しているので、前売り券はありません。混雑をどうしても避けたい人は先に東京美術館の券売り場で当日券を事前に購入するのがよいと思います。
美術展において当日券は買ったその日に入場しなくても、期間内でしたら有効です。他の用で上野に寄ったついでに購入できるとベストですね。

モネ展会場(会場入りまで)

今回はわりと突発的に行ってきたので、開場が9:30のところ9:10に着いてしまいました。おかげで300mほど並ぶことに。
休日に行く場合は、朝早くをオススメします。できれば到着10番以内になるように着くといいでしょう。
理由として、人気のある展示ですと入場待ちが多く発生します。お昼ぐらいにフラっと行っても先述にもある通り、チケット売り場と会場受付でだいぶ時間を食われます。また、メイン展示においても必ず待機列が発生しています。
加えて、多くの美術館においては客員入れ替え制ではありません。その気になれば、気に入った作品の前で何時間いてもいいわけです。
そうなりますと入場前に長時間待機したのにも関わらず、中に入っても先に入っていた人たちの人ごみであまりよく鑑賞できずに、ただひたすら疲れを溜めてしまう事態になりかねません。

余談ですが、私は『鳥獣戯画展』で平日の水曜日午後2時に行ったとき、会場入場に120分・メインの甲巻展示を鑑賞するのに200分かかると言われ、諦めて帰った苦い経験があります。そこで係員の人に混雑しない時間を尋ね、ツイッターである程度情報を収集してから、別日に改めて開場9時にも関わらず朝7時に会場に到着したことがあります。それでも到着20番以内ではありましたが、非常に快適でメインの甲巻も2回鑑賞することができました。
最近は展示ごとに公式ツイッターアカウントや公式サイトで混雑状況を教えてくれることも多いので、それを目安にしておくといいでしょう。

あと人気展示において早朝に行くことをオススメする理由として、早朝に行って並ぶ人はだいたいその展示画家・作家に詳しいお年寄りが多いことが私の経験から挙げられます。
そしてうまいこと己のコミュ力で「あのー、皆さんは何時から並んだんですか?」などと話しかけると、詳しい情報を教えてもらえます。(※2) 早朝の美術館前の列に並ぶと、謎の連帯感が生まれるんだよね……(※3)
とにかく、私は事前に詳しい情報を調べないので、「今回の展示の見所はここ!」,「〜〜という作品には〜〜といった時代背景があってね、そこを抑えて鑑賞すると味わいがある」といった生の情報を聞けるのは大変ありがたいことです。同好の士が増えるのは嬉しいですね。

またこれらの総括として、午前中に入ることによっておおよそ会場退出の時間をコントロールできます。美術展あとにゆっくりと近辺を歩くのも一興でしょう。特に上野は美術館以外にも見所がたくさんありますし。

モネ展に戻ります。一応20分前に並べたので、会場入りはそこそこスムーズでした。
待機列途中に、モネの”印象・日の出”が描かれた場所を訪れるという6分ドキュメンタリーを流しているディスプレイが一台置いてありました。待機列がいいところで止まったので、それを眺めて時間を潰すことができました。

あと会場内は絵画保護のため、だいたい空調が低めに設定していることと、乾燥していることが多いので、心配な人は防寒対策やマスクなどしておくことをオススメします。
夏に行った『マグリット展』において、私はあまりの寒さに会場内で毛布を借りました。混雑している会場ではそういった配慮がないことも多いので、気をつけておくとよいでしょう。

モネ展

会場受付を済ませると、最近の美術展では有名な人による音声ガイド貸し出し受付があります。だいたい500円程度で専用のヘッドホンを借り、特定の絵の前で操作するとその絵に関する解説をしてくれるものです。私は借りたことがないのでここでは言及しませんが、興味があれば借りるのもよいのではないでしょうか?モネ展では田辺誠一さんが担当されました。

そして会場前には必ず”出品作品リスト”を置いています。私はこれを必ず入手し、ペンを片手にこれを持ちながら会場内を進みます。”出品作品リスト”には作品名,制作年,技法・材質などが書いてあります。
展示会場ではこのリスト順に必ずしも展示されているわけではありませんが、作品名で気になるものを見つけたり、または気に入った作品名をチェックしてあとで調べるときに役立ちます。

だいたいの展示では初期作品→売れてきた/画家の個性が固まった頃→メイン→晩年期の順で展示されています。
モネ展では会場が上下階に跨がっての展示であったため、ワンフロアごとの順路は特にありませんが、一度階を変えると戻れません。(ちなみに『鳥獣戯画展』のように行ったり来たりできる会場では入場するやいなや、皆我先に甲展展示場所までほぼ競歩状態で向かったものです。)
そういった場合、一つ一つの作品をじっくりと眺めるのがよいでしょう。会場では作品時代別に画家の境遇や作品に関する全体的な解説パネルも飾られているので、それをしっかり読み込んでから時代ごとに画家の作品を鑑賞するのもおもしろいものです。

私は今回うっかりして朝食を取り損ねて空腹状態だったことと、やはりそこそこに混雑していたため、そういったパネルを読まずに進みました。

絵画に関しては特に”印象・日の出”と”睡蓮”,そして晩年期作品にシンパシーを受けたので感想をつらつらと述べます。


”印象・日の出”

5分ほど並びました。目玉展示であるため、間近で観られたのは体感で3〜5秒ほどでしたが、とにかく美しい!!!!
正直、各種ポスターやチラシで観たときはなんとも思いませんでしたが、実際は絵画自体が光っているように観えました。なるほどこの作品で”印象派”というジャンルが確立されたことと、モネが”光の画家”と呼ばれるのも納得です。
同じく展示されていた”霧のヴェトゥイユ”という作品では、街とそれを映す水面の風景の輪郭を曖昧にするかのごとく塗られた技法にとてつもない悲しみの印象を受けましたが、この作品は輪郭の曖昧さの中にあたたかさとやわらかさを感じました。
夕日を穏やかに映す水面のまた綺麗なこと。写真のような精確さをあえて再現せず、穏やかなタッチで描くところにモネの作風の個性が表れているように私は思います。


”睡蓮”

これもただひたすら綺麗の一言に尽きます。
地上の緑の木々を映す水面の青と、そしてその中に浮かぶ睡蓮の美しさは感動の一言です。


晩年期の作品

結構評価が分かれるところだと思います。
『晩年のモネは視力が落ちていたため、ああいうわけのわからない作品を描いたのだ。』という意見もちらほら聞きます。
しかしあえて私は書きましょう、「モネの晩年期の作品の良さをわからないのは、絵の鑑賞ポイントを一つ二つ見落としている」と。

確かに特設サイトにもある”バラの小道、ジヴェルニー”なんてディスプレイで観てもよくわからないでしょう。というか私もよくわかりません。

ちょっと話は逸れますが、私が美術館に足を運ぶ理由として、安らぎを求める以外に他の主な理由があります。それは”どうやって描いているかを知りたいから”です。
私も高2夏ぐらいまで”美大に入りたいな”と思っていたほどには美術制作に興味があった時代がありました。そのため、”この作品はいい。自分もこんな作品を描きたい。これはどうやって描いたのだろう”という目線が今でも残っています。
そして実際に実物を眺めると、印刷されたものではわからないことに気づけます。

まずは大きさでしょう。
教科書やポスターに掲載されているものは縮小され、一部カットされたものであることが多いです。
そして実際に額縁の前に立ってみて、横1m, 縦2mほどのキャンバスに描かれたものであることを確認するとき、”このキャンバスを塗りつぶすには相当な時間と絵の具が必要だろう”という予測がつくのです。そこで飽きっぽい私から観ると、一つの作品にかけた時間に対しての尊敬の念を抱きます。

次に塗り・筆圧です。
最近はデジタルが主体でピンと来ない人も多いかと思いますが、油絵にはキャンバスに塗られる絵の具の厚みが生じています。
その厚みによって印象が大きく変わるのが、油絵の一つの特徴とも言えるでしょう。
モネ展にもある鉛筆画(・ペン画)の場合は、独特の濃淡や筆圧から画家の微細な表現の特徴を抑えることができます。
『ドラゴンボール原画展』,『カードキャプターさくら原画展』で鑑賞した、ほとんど修正も下書きによる筆圧も見受けられない美しい原稿に、私は感動を覚えたものです。
他にも、水彩画は紙にみごと水を含ませて独特の淡みを出しているのを眺めることができるなど、実物でないとわからないことがあります。

そして最後はクロード・モネ晩年期作品を観るまで私もわからなかったのですが、絵画を眺める(適正)距離です。

モネの作品は、近くで観ると単なる線と点の構成に見えず、見方によっては稚拙と捉える人も多いでしょう。
しかし遠くから眺めると、不思議なことに美しいバラ園であったり、美しい日本の橋が確かに描かれているのです。

これは私の持論ですが、いくらいい絵でも毎日間近で眺めることは時間的・精神的・物理的に難しいでしょう。
その点モネの晩年期の風景画とは、例えば自宅でふとした瞬間に、壁に飾ってある絵画に目を留めたときに「ああ美しいな」と癒しを与えてくれるものではないでしょうか。
これは画集で眺めていても絶対にわかりません。美術展で、あるいは所蔵して家の壁に飾るのを日常のふとした瞬間に眺めることで、モネの作品の美しさを再認識できるのです。絵画は、本来そういうものでよいのかもしれません。ちなみにサイズが小さい絵画の方が高額であることが多いのは、「絵画は家で眺めるとき、大きすぎても邪魔になるから」という、案外日常に寄り添う理由だったりします。(※4)

そしてそういった”遠くから眺めたときに美しい絵”を描けたということは、モネ自身も大きなキャンバスを前にして,何度も何度も態勢や角度を変えた努力の可能性が伺えます。
普通絵画を描くときは、ずっと机にへばりつくものだと思いますが、モネの絵画における姿勢はそういった概念を崩して、何度も近づいては離れ、離れては近づいてはまた色を重ねるという試行錯誤を繰り返したのです。しかも目が見えていない晩年期に……、モネの凄まじい情熱を感じます。

絵画鑑賞時に、「これを実際描くために、どういったことが行われたのだろうか」という視点を加えると、晩年のモネ作品も違った評価になると思います。


おみやげ

私は美術展を観た感動を何かしら残しておきたい人なので、物販コーナーでは気に入った絵画のポストカードの一枚二枚をだいたいにおいて買っています。

今回は2016年のポストカードカレンダー(1,000円)を購入しました。
理由は、モネ展ではポストカード1枚150円、8枚セットのもの1,000円という価格設定だったのですが、先のポストカードカレンダー12枚セットには私の気に入った絵画が全て収録され、しかもカレンダーとしての機能を果たしたあとはポストカードとして使えることに気に入ったので、そちらを購入しました。予算オーバーでしたがよい買い物をしたと思います。
ちなみに会場は2,400円以上からのクレジットカードご利用を言われるので気をつけてください。(※5)

会場では代表作のポスターを買う人,”睡蓮”や”印象・日の出”を用いたクリアファイルを購入する人が多かったように思えます。
最近の美術展ではクリアファイルやペンといった、日常でも使える文房具を売るところが増えたのは大変嬉しいですね。


※1 展示によって取り扱いコンビニが違うので要確認してください。
※2 必ずしも詳しい情報を教えてもらえるとは限りません。不審者扱いされることも重々承知してください。
※3 これももちろん、列待機中に周りの人と話していたかどうかで変わります。
※4 私がとある画廊から聞いた話なので、諸説あるかもしれません。
※5 本当はクレジットカード利用額に最低額を決めてはいけないらし…あっ何をする、ということで長々お読みいただきましてありがとうございました。

2015年9月19日土曜日

なぜシャボン玉はハート形にならないのか調べてみた

きっかけは知り合い(高校生)の文化祭の差し入れにカバヤの「ハローキティ いちごプレッツェル」を買ったところから始まる。


裏面にはこんなリア充4コマがありました。
ここで気になったのが左の「しゃぼんだま」という4コマ。


『せっかくつくった大きなしゃぼんだまがぶつかってわれちゃう!!』

『くっついてハートになった!』


いつもなら「シャボン玉がハートの形になるわけがない(ハートの形で留められるわけがない)」と一笑に付すところですが、「そういえばどうしてハート形になるわけがないんだろうか……。」と考えてしまった。正直、近所のお子様方に「どうしてシャボン玉はハートにならないの?」と聞かれてお子様方を納得させられるような解説ができるだろうか。いや、できない。
そういったわけで色々調べてみたのでまとめる。

1.そもそもなぜシャボン玉は球体になるのか

最初、私の予測では「おそらくシャボン玉の中の空気と、そのシャボン玉を取り囲む空気の圧が釣り合っている状態として、球体が一番望ましいから。」と考えました。
つまり表面張力ですね。

イメージとしてこんな感じ。

ハート形の場合はこんな風になるとイメージ。
ハートの輪郭を作る凸凹部分に、特別に圧がかかり続けないといけなくなるわけです。
シャボン玉の周りにこんな圧のかかりかたが起きるのでは、道を歩くだけでも切り傷に気をつける世界になりそうです。ハローキティの住むメルヘンとファンタジーの世界にふさわしくありません。

とりあえずそういった予測を立ててから調べてみた。

2.やっぱり表面張力

調べたところ、学術の世界でもシャボン玉についてかなり深く議論されているんですね。

・シャボン玉はなぜ丸いか — 曲面の変分問題と自然現象 —
九州大学公開講座 2011.7.30 – 7.31 小磯深幸 (九州大学 マス・フォア・インダストリ研究所・教授)http://www.math.kyushu-u.ac.jp/Ext-Course/Open-Lect/zi_liao_files/koiso2011.pdf

・シャボン玉はなぜ丸い? 最適な形を探求する「微分幾何学」

シャボン玉について調べただけなのに、数学の話が……。
上の論文についてはサラっとしか読んでいませんが、下のコラムと合わせて読むと雰囲気がなんとなく掴めます。

球体になる理由は「表面張力が働いているから」で解決できましたが、上の論文でさらに「シャボン玉が球状であることの証明」として色々計算してくれています。
こうして読むと、球状であることの証明って難しいんですね……。

もっと読んでいくと、「シャボン玉膜に使われる表面張力エネルギーを最小にするために、同じ空気を囲む上で最小面積である球状がよい」ということが言えています。

なるほど、ハート形ですと凸凹表面によって球状よりもそのぶん表面積が大きくなり、エネルギー量が大きくなって形を保てにくい要因になるんですね。

3.じゃあどうして割れるんだろう

球体になる理由がわかったところで、割れる理由も気になりました。
調べたら3通りほど理由が考えられるそうです。

1.地球上には重力が働くため、シャボン液は上が薄く、下が厚い状態になる。
  ある程度薄くなると形が留められなくなるため割れる。


動画もありました。これは1秒間を300倍に引き延ばすハイスピードウルトラカメラによって撮影したそうですが、確かに上の方から割れました。
空気に触れると硬くなる物質を混合させることで割れにくくすることは可能ですが、結局は重力に負けるからいずれは割れるんですね。納得。

「重力が関係するなら宇宙のような無重力空間ではどうなるんだろうな」と調べてみたところ、やっぱり研究されていました。




なるほどおもしろい。


2. 水分が蒸発して割れる。
 まあわかります。

3.空気中の塵や埃にぶつかって、その衝撃で割れる。
 そうだね。

4.やはり球状以外のシャボン玉は難しいのだろうか

 これはワイヤーを用いて色々なシャボン玉を作ろうという話。
 うーん。でもやはりワイヤーから外してしまうと、球状の形になってしまうんですね。

 ……え。

 
 えええええ。


えええええええええええ。
27:32で四角いシャボン玉が作れている……。表面張力をたくみに利用しています。

調べたらシャボン玉世界ギネス記録保持者の人なんですね……http://www.geocities.jp/sugiyamasavon/

他にもこんなシャボン玉もありました。

調べてみるとかなり奥が深い。



5.まとめ

とりあえず頑張ればハート形のシャボン玉ができそうです。
ごめんねハローキティ。









2015年8月21日金曜日

ブログを始めた理由

こんにちは。
最近は早朝か夜にランニングして、一日2つはプログラムを書くというわりとまともな生活をしています。
体重はそろそろ測りに行こう……。

___

タイトルにある通り、ブログを始めた理由を今回は述べようと思います。
始めた理由は大きく分けて2点あります。

1点は、大学で学食テレビという初の試みに取り組むにあたり、ブログがあると様々な面から便利という結論に至って始めたのはいいんですが、Twitterの140字程度ならいざ知らず、長文でその日に起きた(取り組んだ)ことと、それに加えて自分の思ったことを書くのが結構難しかったんですね。
特に自分が思ったことについて書くのが難しく……何も考えていないわけではないですが、アウトプットするとなると各方面に気を遣うわけですし。具体的には毒を書いていないか、とかね?
それで練習のために、というわけで自ブログを立ち上げることにしたのが1点でした。ダイエットはネタ。

もう1点ですが、「自分が思ったことについて書くのが難しい」と思った理由に、極端な話、そもそも日常の物事の一つ一つにアウトプットするに至るまでの関心を払っていなかったのが原因ではないかと私は考えたわけです。
近年、直接的な対話の場面において、私は話をするよりも話を聞く側に回ることも多く、「自分の意見を求められる場ではなさそうだし、話をしている人の気分も良さそうだし。まあいっか」といった積み重ねをしていった結果だと思います。

その弊害として、「〜〜についてあなたはどう思うの」と言われたときに「えっ?」となってしまってうまく言えないことや、ちょっと口の達者な人たちにこちらが黙っているのをいいことに好き勝手言われていたとあとで知らされ、その都度複雑な気分になったことがたびたびあったので(もちろん結局は黙って人の話ばかり聞いていて、発信することを怠った私にも問題はあります)、その問題を解消するために、もう少しこういった発信のためのツールを用いて特訓するのがよいかなあという考えに至り、ブログを始めました。

好き勝手言われた事に関してですが、たとえ誰かを傷つけたとしても上述とはまた別の目的のために、それも近々しっかり自分の考えも表した上で載せたいですね。

そんなこんなです。

2015年8月15日土曜日

4D2Uドームシアターに行ってきたよ

某初夏。
輪講の資料作りに心が折れかけて「プラネタリウム行きたい…」とブツブツ言っていました。

そうした念願(?)が叶い、先日8月7日(金)に国立天文台の4D2Uのドームシアター公開に行ってきました!

どうでもいいんですけど、行きたい・観たいものが水族館<星空<花畑で、精神疲労度が高くなっていくそうですね。「花畑が見たい」とか言い出したら眠らせてあげる方がよほどいいのかもしれません。



・事前予約
4D2Uを見るためには、公開二週間前に公式サイトから抽選予約をしなければなりません。
(入場無料ですし、当日受付OKだときっと人がたくさん来てしまうんでしょうね。)
お昼12時ぴったりに予約フォームにアクセスできるのですが、前回は12:06に締め切られるという人気ぶりだったので、今回一緒に行った一人:ひろすさん(O型)と共にそれぞれで予約を入れることにしました。
しかし今回は12:30ぐらいまで抽選予約フォームにアクセスできたような……日にちによって人気の落差が結構違うんでしょうか?
ここでは人数と名前と年代を入力することになります。そして折り返し事務局から要項メールが届いたら予約完了です。


・当日
武蔵境通りに天文台行きのバス停があると思いきや、昼間は運行していないことに大学を出てから気づきました。
駅まで引き下がるのも面倒な暑さだったので、徒歩で向かうことに。
 
頑張って歩きました。
女性の足で30分程度ですので、早い人はもっと早く着くかもしれません。
(ちなみに門の写真は帰り際に撮ったものです)

当日は会場集合が13:15でしたが、門から4D2Uドームシアターまでにそこそこに距離があり列に並んだのがおよそ13:20ごろになってしまいました。ぴったりに到着した自分(A型)のせいで申し訳ない限りです(´・ω・`)

そしてそのせいでギリギリのところで初回公開定員枠に入れなかったため、次枠(14:30)に回されることに。
そのときに番号の印刷された用紙、パンフレット、見学者用布シール、缶バッジをもらいました。

そして次枠まで時間が空いたため、その間色々と他の建物を見学してきました。


・天文台歴史館(写真撮り忘れ)
みたぬ(A型)「(建物の外観が)スターウォーズのC3POに似てますね!」
zicoさん(B型)「……ああ、R2D2でしょ?( ´_ゝ`)」
みたぬ(A型)「(´・ω・`)」

似ているので気になったらぜひ公式サイトでご覧ください。
といっても、屋上を開閉する都合上、大型望遠鏡のある施設はたいがいR2D2のような外観をしている気がします。
中には日本最大口径を誇る屈折望遠鏡や、観測の様子の写真パネル、古い関数電卓等の展示がありました。



・第一赤道儀室
ここでは太陽の観測の様子を見せてもらいました。

係員のお兄さん
「ここでこのように太陽の動く様子と、黒点の様子が観測できるわけです。
 さて、この黒点の大きさは、実際だとどれぐらいの大きさかわかりますか?」
みたぬ(A型)「10kmとか?」
みーたんさん(AB型)・zicoさん(B型)・ひろすさん(O型)「「「 それはない 」」」
みたぬ「(´・ω・`)」

黒点は地球ほどの大きさだそうですね……。
近年ですと木星クラスの黒点も観測されたそうです。


・太陽系ウォーキング




















ドームシアターに行く道中にはこのような展示?モニュメント?がありました。
太陽から始まり土星までの距離を140億分の1、天体サイズを14億分の1に縮めて飾っているそうです。こういうのけっこう好きです。



・4D2Uドームシアター
あっという間に時間が来たので戻りました。

この日の4D2Uドームシアターは「KAGUYA's MOON」という企画でした。

サイト引用:
月周回衛星「かぐや」に搭載されていたレーザ高度計(LALT)と地形カメラ(TC)による観測データをもとに、詳細に再現された月面を探検しましょう。地球から見ることができない、月の裏側まで行ってみます。


公開月ごとに特集企画が違うんですね。時間があれば他のも見たいところです。

会場内は思ったより狭いドーム型でした。3D眼鏡を着用して観覧することになります。

眼鏡をかけている人はその上からさらに3D眼鏡をかけることに。でも違和感はなさそう?

一公開あたり40分程度ですが、なかなか楽しめました。
個人的には月面を歩いてみましょうといった趣旨の映像が非常に美しく、クレーターに名前がついている等とても楽しんで解説も聞けました。

ただあまりのクオリティに会場から出たところで、全員3D酔いで若干足下がふらつくことに……。

公式サイトでは映像およびプログラムのダウンロードもできるのはおもしろいですね!



・展示室
終わったところで、展示室で色々と見て回ることに。
ここには可動式すばる望遠鏡の模型やその他観測地のスケールモデルが置いてあってすごく楽しめました。

そのうちの一つに不思議な形状の靴が望遠鏡の展示とともに添えられていて、「なんだろうなあ」としみじみ眺めていたところ、みーたん先生(AB型)に「パラボナアンテナを歩く際、凹ませないようにこういう特殊形状の靴を履く必要があるんだよ〜」と教えてもらいました。
さらに調べたら結構色々なところで使われているんですね→http://uc-garden.dyndns.org/profile/2002s/4_.html
勉強になりますね。

月の観測についてのパネル前で。

彼の左胸に貼ってあるのが見学者用の布シールです。(眼鏡には触れない)

展示室の中には映像公開室もあり、冷房が効いている快適空間で鑑賞することに。
映像機器を見たみーたんさん(AB型)いわく「これもしかして3D対応しているんじゃ?眼鏡ないのかな?」とおっしゃっていたのですが、3D眼鏡らしきものは見当たらず(・ω・`)

我々は野辺山の観測施設で働く人々や天の川シミュレーション、銀河系の形成といった映像を観ました。1コンテンツあたり約10分程度でした。


みたぬ(A型)「(星のシミュレーションについて)Processingで書けそうだなあ。大枠は書くからひろすさん細かいところは任せました」
ひろすさん(O型)「えっなんで」
みーたんさん(AB型)「すごい。この映像は科研費から出てるよ」
zicoさん(B型)「ですねえ」

理系と星空デートはやめたほうがよさそうです(ブーメラン)


・アインシュタイン塔(写真撮り忘れ)
これまた趣のある建物でした。ここは外観のみの見学可でした。
ただし向かう途中が緑いっぱいな道だったので、虫がたくさんいるのがどうも…(・ω・`)
日傘+虫除けスプレー+汗拭きシートは必需品ですね。


・子午儀資料館

・ゴーチェ子午環室

このあたりはガラス越しに子午儀の見学が可能でした。
約100年前から存在していた機材・設備ですが、その時間の流れにはただただ深い感慨を覚えます。


・天文機器資料館&子午線標


zicoさん(B型)の足が細い!!
資料館には望遠鏡だけでなくテレビデオや七福神のうちの一つの像(名前を失念しました)などが展示されており、なかなかユニークでした。さらには見学者ノートが唯一あった施設だと思います。

そしてこのドームを南北に挟む形で窪みに子午線標もありました。
ちょっと大きめの倉庫ぐらいはありました。
大きい百葉箱みたいなものでしょうか?



あと南側には温度計と風速計が設置されていました。
緑が青々と茂っていて最高のロケーションでした。


・購買(写真撮り忘れ)
生協といえば生協なんですがそこはさすが国立天文台、宇宙食やホログラムポストカード、ジグソーパズル等々、宇宙に関わるグッズや東大のロゴ入りノートも売っていました。
うちの大学も自宅で作れるロボットキットとか取り扱えばいいのになあ。



・帰宅

見学可能な全施設を回り、17時頃解散になりました。
その際に自転車組二人を盗撮することに成功しました。黄昏れっぷりがよい感じです。

自分とzicoさんはバスで帰宅したのですが、ちょうどラッシュにあたったのか車内は大変な混雑でした……。あと道中が結構揺れるので、車酔いするタイプにはオススメしません(・ω・`)えらいこと揺れるわよろけるわであちこちにぶつけて申し訳なかったです(;ω;`)

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余談

「そういえばこのメンツはA・B・O・ABの全血液型が揃ってますねえ。」
「だねー。」
「ということはここで誰かに何かがあってもお互いが助けられませんね。」

(((苦笑)))

みーたんさん(AB型)「でも、AとBはOから助けてもらえるのでは?」
zicoさん(B型)「できるのかな」
みたぬ(A型)「AOとかじゃないとダメなような…どうだろう?」
ひろすさん(O型)「搾り取るが良い(死にかけの声)」


「あっこれ間違っても大量出血したらあかんやつや(・ω・`)」と思いました。

___


星を満喫したところで、次はのんびりと水族館に行ってペンギンでも眺めたいと思います。

2015年8月2日日曜日

エヴァの本を借りました

「そんなに太ってないでしょ」と関係各位に気を遣わせていることに最近ようやく気づいたのでタイトル変えました。すっきり。

そういったわけで以降はぼちぼち色々書くブログになります。


___

以前くさぱんさん(@kusapan)という大学の先輩にエヴァ本を借りました。

『庵野秀明 スキゾ・エヴァンゲリオン』(http://www.amazon.co.jp/dp/4872333152)と『庵野秀明 パラゾ・エヴァンゲリオン』(http://www.amazon.co.jp/dp/4872333160)、いずれもちょっと前に世間を賑わせた太田出版です。
(3月にお借りしたのですが、行動が鈍いものでご返却するのがようやく今月という始末に。至らなすぎる後輩であります。)

お返しする前にもう一度読み込んでしっかり感想を伝えようと思ったのですが、記憶力が怪しいのと喋るのが下手な性質なので、先にブログにしっかりまとめておくことにします。
今回はスキゾ〜の方を書きますね。


0. エヴァとワタクシ
感想に行く前にエヴァと私の関係性に述べるのは、「おまえ貴重な本を借りといて、なぜそんな陳腐な感想しか出ないんじゃ!」と他の誰より自分で思いそうなので、先にエヴァと自分の関係について述べておきます。
興味がない人は読み飛ばすのをオススメします。

___

エヴァというコンテンツに最初に触れたのは記憶にないぐらい古いので、結構長い付き合いです。

理由に、母親がアニメや漫画が非常に好きな人なので、オタク偏見もなんのその普通に日常に存在したコンテンツだったと思います。私自身もドラゴンボールやセーラームーンといったアニメが好きでしたし。

それで、私は当時セーラームーンの中でセーラーマーキュリーが好きだったので、エヴァについては綾波レイという女の子のビジュアルを見て「可愛い」という感じで、好意的に取ったと思います。あと当時はナデシコのルリしかり、『沈黙している美少女』がやたら人気だった時代だったんじゃないかなあ。

しかし最初は親が観せてくれなかったというか、放送が深夜帯だったのでそもそも観ることができなかったような。(当時住んでいたのは都内ではなかった気がします)
だからストーリーはそのとき全く知らなかったんですよね。

ただ、当時アニメソングだけをピックアップした番組があった気がするんです。司会が多分今田耕司さんか東さんで。
それで高橋洋子さんが堂々と『残酷な天使のテーゼ』を歌っていらしていて、バックにアニメOPの映像が流れていて、それで1話とか冒頭の話を何かしらで見て……、それでやっぱりいい印象が残っているんだと思います。


そして時が流れて、普段は仲が良好な母と兄が珍しく口論をしていたんです。
なんだろうなと思って聞き耳を立てていたら、

「エヴァが放送されていたのは夕方の時間帯だ。母さんの記憶は間違っている。」
「いいや、深夜帯だね。だってその時間帯に姉とそのダンナと観たもの。」

という話。
真偽はさておき、普段温厚な兄がここまで主張して、それに対して負けじとエヴァについて語る母がすごく新鮮に見えて、そこから私も「エヴァってどんな話なんだろう」とようやくネット検索したんだと思います。

そこでまず最初に渚カヲルというキャラを見て、「え、なんだこのイケメンは」とものすごい衝撃を覚えたんだと思います。

私の知っているエヴァの中学生キャラって、シンジ・レイ・アスカ・トウジ・ヒカリ・ケンスケで、その中で当時私の中でピックアップされていたのが、容姿的な意味でレイだったんです。

それが、レイと同じような雰囲気を持つ美形キャラのカヲルがいるわけです。もうびっくり。今でこそパチンコのCMとかでカヲルが出てくるけど、当時メディアもシンジ・レイ・アスカの三強ばかり取り上げていた気がするし。

興味を持ったので兄や母に聞いたところ「そいつは一話しか出ないから。観ていないおまえが知らなくて当たり前w」と煽られたのをきっかけに、まず24話から観てそのまま最終話まで観るというとんでもない入り口から入ったんじゃなかったかなあ……(でも当時その”途中から観る”という行為についてどう考えていたかはちょっと記憶にない)

そこでシンジの『エヴァに乗りたくない』とかそういう悩みがなんとなく当時の自分には合っていたんじゃないですかね。
初めて最終話を観たとき、ものすごく号泣した記憶があるぐらいですし。


あと、貞本さんの画風が自分の中で衝撃的だったんだと思います。

当時の私はPS2のゲーム『キングダムハーツ』が好きで、あの絵柄の影響をものすごく受けて絵を描いていたんです。簡単に言えば線が太い。
対して、貞本さんの描かれるキャラって線が細いんですよね。

だからそれまで線を太くして描いていた自分には、そこがとにかく衝撃的で嵌ったんだと思います。だから漫画とウエハースチョコを買って、イラストを見て研究して、一日5体はチルドレンの誰かを描いていました。(サラっと書いているけど黒歴史だなあ)


まあだから、貞本さんを除くエヴァのスタッフさんまで気が回らなかったんですね。
(しかし強いて言えば漫画・カールビンソンが好きだったから、あさりよしとおさんには興味があったけど、エヴァスタッフだったことを知るのはだいぶ後)

とにかくエヴァの世界観やキャラ、絵柄を理解して自分のものにしたい、と。
そのため、エヴァの設定画が載っている本は手に入れる一方で、アニメインタビューの類いには全然触れなかったんですよ。

そしてそのまま成長してしまい、話がようやく戻ってくさぱんさんから「この本をぜひ読んでみてください」と上述の2冊をお借りさせてもらったとき「庵野さんのインタビューか…、正直エヴァと『風立ちぬ』でしかよく知らないんだよなあ。ナディアは記憶にうっすらだし、エースを狙えは見てないし。でもエヴァの世界が理解できるなら面白そう」という感じでした。


で、その程度の前提知識で読み始めたよという導入話でした。


1.スキゾ・エヴァンゲリオン
冒頭から凄かったです。

確かに時代は一致しているんですが、庵野さんに質問するインタビュアーがしきりにあの”オウム”とエヴァを大半は「強引すぎる」と思わせるほど絡めながら、インタビューを続ける様子がとにかくすごいなあと。

私の中であの集団は、軽率に触れてはいけないイメージがついて纏うんですが、「なんでこんなにあっけらかんと絡めながら質問するんだろ? そしてそれらの質問に対して庵野さんも普通に答えているの?」と、とにかく不思議で不思議で、冒頭を読み進めるのは結構キツいものがありました。

逆にそのあたりを突破できたら、すごくおもしろかったですね。

一番印象に残っているのは、インタビュー中に師である宮崎駿監督をけちょんけちょんに批判しているんですが、その表現として「宮崎監督はパンツを脱いでいない」、挙げ句の果てに男性器を用いているのが良い意味で「ブっ飛んでいるなー、庵野さんってこういう人なんだw」と思いました。でもあくまで好意的に「ここまで言っちゃうんだw しかも師匠でしょうwww」という感じ。
もし庵野さんが女性だったら、ここの表現がどうなっていたのかが非常に気になります。(そしたらエヴァは生まれなかったのかもしれませんが。)

次に印象に残っているのが、エヴァを作り終えたときにものすごく死にたかったと庵野さんが答えているのが、衝撃でもあり一方で「あーやっぱりなー笑」という感じでした。
(それぐらいエヴァってやっぱりすごいコンテンツですよねえ。)
あとここと絡めて最終話付近について、様々な試行錯誤の末ああなりました、という話も「ホントですかwww」と思いつつも、「まあ庵野さんがこういう人ならそうなるのは納得だな」と妙にすとんと入ってきました。

最後に”ファンは頭が悪くて嫌い”という発言に対して「えー」という気持ちを最初こそ持ったんですが、読めば読むほど「庵野秀明さんという方なら、そういう気持ちを持っても不思議ではないな」と、後半部分にあった”僕と同じ位置に身をおくことのできる人はいない”という言葉と共に繋がりを感じました。

逆に言えば庵野さんがここまで批判的でないと、エヴァって作られなかったんじゃないかなーという感じです。
もうホント、テレビや映画といった娯楽メディアをのほほんと観る人たちに対して片っ端から喧嘩売ってるような発言してますし……。
でもしっかり勉強されていることがインタビューからよくわかる分、読み手はそういった発言に対して「すみません」という気分を持つしかないという感じでした。


あとエヴァ1話はガンダム1話に勝てなかった、という話には驚きました。

私はエヴァを観てからファーストガンダムを観た人なんですが、私の中でエヴァは各個人の心の動きを中心に取り上げているのに対して、ガンダムはむしろ戦局がいまどうなっているかという、世界観を中心に捉えている違いがあるんじゃないかと思うんですよ。

で、私がエヴァにハマった決定的な理由は、たぶん当時はものすごくシンジに共感を示していたんですよ。つまりキャラ>世界観でアニメの良さを判断していたんですね。

対してガンダムのアムロって、1話で家族を目の前で失ったフラウ・ボゥに対して「しっかりしろフラウ・ボゥ! 君は強い女の子じゃないか!(ちょっと曖昧)」って弱虫なくせに彼女に叱咤するじゃないですか。
もうそこで「はーー? アムロおまえ引きこもってたくせになんなんだよ。」と、彼にはわりと共感できなかったんですね。

だから個人的にはガンダム1話よりエヴァ1話の方がすごく好きなんですが、庵野さんはインタビューの中で構成・脚本はもちろん「少年がロボットに乗るのを、すごく素直に見せている」という具合にガンダム1話を評価されていて、「そういう見方もあるんだ…」と思いました。


次に庵野さん以外のスタッフインタビューでしたが、さらに庵野秀明さんという方の人間性がよくわかるインタビューで読み応えがありましたね笑

庵野さんのインタビューを読んだ限りでは、私は庵野さんについて「すごく知的で冷めた人だ」と思っていたのですが、スタッフさんたちの座談会で庵野さんについて「とにかくすぐに怒鳴り散らす」と言われていて、これもまたおもしろかったです。

そして庵野さんはとてもモテる、という話がおもしろかった。
庵野さんには人間全般嫌いそうなイメージがついてまわったんですけど、それでも庵野さんの周りには人がたくさん集まってくる様子が見て取れたのがおもしろかったです。

エヴァに関しては、庵野さん自身もよく固まっていないままエヴァという話を持ってきて、一年ぐらい経ってようやく人に説明できるようになったエピソードといった制作の裏話とか、カヲルや綾波について各スタッフがどういう思いを抱いている(抱いていた)のかが知れて大変興味深かったです。

強いて言えば、随所に出てくるアニメタイトルは全く知らないものが多く、そして脚注の解説も出版社の人の主観がかなり入ったよう書き方だったので、対象として持ち上げられていてもよくわからなかったことが多く読み進めるのがちょっと大変でした。



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とりあえずここまで。

最近あったことと言えばようやく研究室のゼミが終わって一息ついてます。
ただしまだまだやるべきことはあるんですけど、一つ一つ解消していけるように日々時間意識を持って押し進めようと思います。